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鹿角郡南部

私立衛生会

酌部私立衛生会は花輪、柴平、尾去沢、宮川、曙の五ケ町村有志によって組織され、四〇年四

月五日に設立総会を開いている。会創立に尽力してきた花輪警察署長が転任することになった

ので、この日形式的に発会式を挙げたという(

『秋田魁新報

四〇年四月一三日』

)。会の目的は衛生思想の普及

を図ることであったが、会長は花輪警察署長であった。

四二年第三回総会では、牛乳配達に防腐瓶を使用させること、夏季未熟な果物を販売させないこと、駄菓子屋

の取締を厳重にすることなどを当局に要望しているほか(

『秋田魁新報

四二年三月一六日』

)飲料水の適否検査を計画していた。

また幻灯絵画を購入して幻灯会の開催、清潔法による掃除優等者への授賞などの各種事業を行っていた

『秋田魁新報

四二年六月一五日』

(

)。

学校医

二一年一月公立学校に学校医を置く旨の勅令が公布され、同年四月花輪小学校学校医として大

里文五郎が委嘱されている。これが鹿角の学校医の最初であった。

三一年五月大湯村会は学校医について「相当之もの無之当分の内該医を設置せざるもの」とした。なお大湯村

で学校医を設置したのは四二年であった。

毛馬内小学校での設置は三四年であるが(

「毛馬内小学校

百周年記念誌』

)、同年八月町村事務会では「可成学校医を置くべし」

と指示している。

学校医とは春秋二回の身体検査のほか、毎月少なくとも一回学校に赴き、換気の良否、採光の適否、机腰掛の

適否等衛生上の事項を検査するほか、学校の近傍または学校内で伝染病が発生したときは予防消毒を行うなど、

必要と認めたことを理事者、校長に申告して学校衛生の改善を図る機関であった。