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約八町の地主である。

本郡においても、ほとんどが在町地主として不在地主化、寄生地主化しつつあったから、農業技術の改良普乃

を通して良質米を確保し売米取引を有利にすることが、地主層共通の目的であった。従って地主会設立のねらい

もそこにあり、会則には農事改良を図り地主小作相互の利益を増進することを、目的としてあげている。その事

を具体的に掲げると、次の一〇項目である

田口勝一郎一明治後期の地

土会と小作人組合」による

)

)。

鹿角郡地主会

1、米穀検査実行幇助2、小作人保護奨励3、改良農事普及4、土地利用増進5、小作米品評会開催

6、小作問題の審議7、小作人勤倹美風養成8、農事講習会9、農家経済調査〓、農業経営方法講者

また四四年度花輪町役場『事務報告書』勧業の部では、花輪町地主会は「農村の改善を期し小作人保護将励を

計らんがため組織せらる。而して創立日浅きにより未だ充分の活動をなすに至らざるも、生産米検査其他に着々

助力しつつあり」と説明している。

とくに地主の関心は、小作米の商品性を高めるための米穀検査、小作米品評会の開催にあった。例えば四四年

一二月一日県知事による模範小作人表彰が行われ、その賞状に「本県所定の農事必行事項及び将励事項の実行に

努め、米穀検査規則の文旨を体して米質の改良に留意し、其成績観るべきあり、仍て茲に之を賞す」とうたわれ

ている。

小作人組合もまた、地主の手により地主の利益をまもるために結成された。四二年四月、毛馬内立山弟四郎の

田口勝一郎「明治後期の

設立した立山家小作組合は、県内小作人組合のもっとも早いものである(

地主会と小作人組合」

)。立山家小作組