テキストを表示

に助手一名付属三名、一日の事業定則としてこれを一吹と唱える。

○粉銅一〇〇貫目に付、麁銅五〇貫目を製出する。

○粉銅一二八貫目を製するに木炭一五〇貫を消費し、その代価は木炭一〇貫に付金三〇銭である。

一六

○麁銅一〇〇斤

)の代金一六円、販売地を山本郡能代湊とし、運送賃麁銅一〇〇斤に付金三〇銭、始終川舟にて通

貫目

送する。

○坑夫一名一日坑中の掘鑿は、堅石およそ一〇〇貫目以上一五〇貫位とす

などとしている。役員坑夫諸働の一日平均人数は一〇年九〇人、一一年五一人、一二年六五人などとみえ、一

五年には三四人と減少した。以後次第に資金の欠乏をみ、山勢とみに衰えるに至った。

これまで高橋から辻金五郎への譲渡の事情は明らかでなかったが、一七年の県官某による鉱山取調復命書に、

次のように述べられている。即ち、本年春小坂鉱山坑夫某が偶々小真木で土鉱を発見し、これを大島(

)工部

大技長に示した。大島は一見して小坂と同種であること、その製煉には本邦古来の方法では損益償わず現借区-

の力ではどうにもならないことを語った。その結果、今般東京府辻金五郎、福沢諭吉、杉本正徳、鈴木駅治等の

組合を以て、該借区譲受の約をなすに至ったというのである

辻、稼行人となる

七年一二月、高橋熊太郎らの借区が辻金五郎へ譲渡されることとなり、その借区券書

架をもとめる借区譲渡願が提出された。字館石・小真木合わせて二、一〇〇坪にかかわ

るもので、その文面によると、右の借区は毛馬内村字城ノ下二〇〇番地高橋熊太郎ら両人名義のものであるが、

本人は本年七月中身代限りの処分を受け行方不明なので親戚の者が代りに調印し譲受人連署をもって出願すると

している。これに対し翌一八年一月、工部卿佐々木高行名をもって「書面願之趣聞届譲受人へ證券下渡候」と許