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面影集

明治期の句集の一つ『面影集』は、二五年一〇月浩江金沢元祐(

安政五年-

昭和一四年

)が、父草山(

の専正寺追善句会の記録を編んだものである。草山は梅雫〓

)の孫、代々の医家で、俳

)

人朝暮庵として多くの門下を育てた。

『面影集』は、扉に「澄む影にひと冷添うて秋の月草山」の句を掲げ、序文は桐子園幹雄、尋香、啼雪とい

ずれも東京の宗匠。次いで草山の句を発句として歌仙一巻、草山遺稿として春・夏・秋・冬の各五句ずつ、草山

と此一による半歌仙、かつて草山の師事した故人の春湖、此一、含香の各一句。続いて東京北洲、金羅、素水、

十一

幹雄らに県内の遊刃(椿)、一咲一

)、碧涛(

)、帯泉一

)、芝園(

)、喰風(

)など。そのあとに

蕗谷をはじめ毛馬内と思われる一六人と、雲楼、一閑、一眺ら花輪の四四人、合わせて一三三句が並ぶ。終りに

青月

月の

泉々

追善会余興として伯志

蹄雪

)、吟風一

)、素水(

)、穿井

々)、幹雄

桐子

)、採花一

〓写)の中央七宗匠の撰による一六二句をかかげ、それぞれ四季にわけ冠付もみられる。

脇起追善俳諧之聯歌一順

背狩にまた誘はるゝ雨あがり〓屈

曲りをめつる瓢箪の形りはつ女

念に念入るゝも老の癖ならん古愚

引た神〓に縁のまとまる一芦

孝行と聞し素振のやさしさよ桃川

誉ぬものなし月のすゝ風朝霞

)、金羅

夜雪

散れはてそ見ゆれ紅葉の裏表草山居士

その俤を置そむる霜沽江

筆の跡古へふりの慕はれて眺

袴なからに箒とる也閑

よい事の続くも月の秋なれや泉所

啼やすたくや虫の数々香峰

こそこそと鼠の覗くひやし汁道春