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序
このたび、第三巻(下)を刊行する運びとなりました。
本書は、(上)=明治編=に引続く、大正・昭和編となっています。これによって通史の分は完結をみること
になりました。
大正時代は大正デモクラシーに象徴されているように普通選挙運動の広がりとともに、新しい自由な文化が芽
吹いた時代でもありました。その開放的な風潮も昭和期における世界的経済恐慌と軍国主義の拾頭によって押し
つぶされ、やがて不幸な十五年戦争に突入し、生命、財産に大きな犠牲を強いられることとなりました。
戦後は物心両面にわたる多くの困難を克服しながら、市民ひとしく再建と復興の事業を推し進め、今日におけ
る鹿角市の輝かしい発展の姿をみるに至りました。
私たちは、その時代時代に即応しながら、あらゆる難局に立ち向ってきた先人の弛みない努力と英知を、歴中
を通して改めて学びとり受け継いでいきたいものと思います。