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第一節大正デモクラシーの波
第2表米価の推移
(秋田近代史研究会偏『近代秋田の歴史と民衆』による)
本県における米価の変動は、第二表によっても知られる。秋田魁新報七年八月一四日付
は、米価暴騰、一升四二銭を突破という見出しを掲げ、このような高値は出米の品不足に
よるのだが、附近農村にはまだ在米が相当ある。しかし今春来薪炭および藁工品其他副産
物の高値と、日手間の高賃金とによって、米持連中はこれまでのように売り急ぐ必要がな
く、かえって米価の高値を見込んだ売惜みがふえていると報じている。なお同紙による米
価一石当りの騰貴ぶりは、四年八月が一二円六〇銭、五年八月が一五円二〇銭に、六年八
月が二三円四〇銭、七年八月が一挙に四三円にはね上っている。
県内にも不穏な空気が漂い、人心をまどわす流言蜚語の乱れとぶこともあったが、幸い
にして米騒動の発生はみなかった。それは米産県であった上に安い外米が多量に出まわっ
ていたこと、加えて暴動化をおそれた地主・富商が積極的に行政に協力し、速やかに廉売
彦
や施米の対策をとったことによるものと考えられている。七年八月の川口
)知事の談
治
話によると、昨今の米価問題についてとるべき本県の施策は、なるべく多数の外米を輸入
すること、県の在米の県外輸出を禁止すること、外米の普及を図る目的で地方の富豪より
寄附を仰ぎ外米を廉価に供給する方法を講じることである。なお今回畏くも陛下より三〇
〇万円の御下賜金があり、本県には四万六、〇〇〇円が配当されることとなったので各郡
市に割当て細民を救恤することとする。政府においても一、〇〇〇万円を支出して貯蔵米
を買収し、米の不足な地方に増配するので今後別段不安を抱くことはない、として県民の