テキストを表示
賃金は一円一〇銭位のもので、三六五日間に二円もとる日は一日か二日しかない。天下の公論となる新聞に対し
てまでそんな偽りをいう下劣な鉱山のために、この場で日本坑夫総連盟尾去沢支部の発会式を挙げようとの提案
がなされ、熱狂的な拍手のなかで批判会が発会式にかわった。この会には、花輪農民組合員一二〇名も応援に加
わっていた。
翌九日、五〇〇名の坑夫等は中沢の桜田英治宅を事務所とし、代表を選出して八カ条の歎願書を作った。
一、全労働者の賃金を最低二円とすること
二、公傷のための休業は賃金の八割を支給すること
二、公休日には賃金の八割を支給のこと
四、米は日本米にして麦一割のこと
五、私傷又は疾病のため休業の場合は賃金の五割を支給
すること
六、会社の都合により解雇する場合は六ヵ月以上は九〇日
分、一カ年以上は一二〇日分
亡、依願解雇は六ヵ月に対して一〇日分、一カ年に対して
二〇日分
八、組合加入を認めること
なおこの内容は二四日、一七カ条の要求書に改められ再提出されている。
同日四時すぎ歎願書をもった鉱夫連合岡田、農民組合青木、土崎労組佐藤は鉱夫代表二七名とともに鉱山事務
所へ行き交渉を申込んだ。鉱山側は三氏を第三者と称して面会を拒否し、鉱夫代表三名だけと会見するというの
で、やむなく全員引きあげとなった。
○日、七〇〇余名が鉱夫総連合尾去沢支部と書いた赤旗を先頭に、中沢から製煉所付近まで労働歌を高唱し
てデモ行進をおこなった。小坂鉱山の一部職工と女工一四名も応援に加わっていた。一一日には川俣清音が来山
し、ついで秋田合同組合、足尾労働組合、日本労働総同盟の応援とともに、鉱夫連合の加藤勘十、青森評議会大