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注9秋田魁新報同六年一一月二六日、三〇日付
注〓鹿角時報同四年四月三〇日付
注〓同同一〇年二月一一日付
二、工業
不振の工業
本郡の工業は、ひきつづき不振のままに推移していた。
狭い盆地にあって、資本主義の発達による近代工業の
勃興といった気運は、すべて尾去沢、小坂その他の大小鉱山の景況に圧
しつぶされる形で、増幅させる余裕をもてなかった。わずかに藩政期か
らの余勢を保ちつづけるものといえば、それは酒・醤油等の醸造業があ
るにすぎなかった。
大正九年における郡工業生産状況は、第四五表に示す通りで、その価
格合計は一一四万八、九五七円、これより酒類の価格を差引くとわずか
に三〇万〇、五四五円が残るのみとなり、その劣勢を窺うことができる。
第四五表、第四六表とも『鹿角郡産業調査書』から引いたものである。
その分布において花輪、毛馬内両町にほとんどが集中していた。種目も
第45表鹿角郡工業生産状況(大正9年)