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○尾去沢鉱山では支山である毛馬内町小真木鉱山の残鉱から十万分の二三乃至五六までの金鉱を発見、目下小真木には婦

人青年達百余名が従業し黄金狂時代にふさはしい労働をしてゐる。(略)残鉱処理と同時に電気ボーリングによる探鉱準

備で、附近の農村では繁盛を期待してゐる(

前掲紙、同年、

八月三一日付

○。

○(小真木に)最新の金鉱選鉱場を建築中のことは既に報じたが、今夏電機探鉱に来郡した京都大学関係者の研究の結果、

地質学上稀有の金鉱にしてその鉱脈の分布状態や塊状をなせる鉱床等につき新学説が生れたといはれ同大学の発表をまた

れてゐる(略)。三菱が選鉱場の外に自動鉄索変電所(大湯集宮発電所より送電)等に十五万円を投資するだけに、金鉱

の埋蔵量も表面に現はれている鉱量七万噸、含有パーセント十万分の五六という素晴らしい優秀のものである。現在の処

では埋蔵鉱量無尽蔵といはれ、目下建築運搬方面に従事するもの三百人を越へ、常傭六十銭より一円まで馬車二円程度が

前掲紙、同年

支払はれ、山中は時ならぬ賑やかさを呈してゐる(

)。

一月一六日付

最新の方式による金鉱浮遊選鉱場は、集宮発電所より三〇〇KWの電力を受け、八年六月より操業を始めた。

しかしこの新浮選法は予定の実績をあげることができず、その原因追求の結果、小真木の金鉱は長年月露出状態

を続けたため細粒となったその一つ〳〵が酸化し、浮選独特の油にも浮遊せぬことがつきとめられた。その後書

化法による改善に努め、一〇年一月の新聞報道には「小真木鉱山の採金法は現代科学の粋といわれ、含有金十万

分の四乃至五のものを青化法により千分の三までに精選し、一日百トンを処理、従業員四百名、同鉱山のため毛

馬内、錦木、柴平の青年に失業者皆無といわれている」などと報じられている。

さらに同年六月の新聞は、「煙害も鉱毒水も解消する青化製煉」のみだしを掲げ、小真木鉱山の青化製煉の特

色は「鉱石に青化ソーダをそそぐ、鉱石中の金銀分はこの薬液によって溶解される、溶解された金銀は亜鉛によっ

く採取される、鉱石を粉砕する機械装置は多種多様あるが、煙りの出る場所は一つもない。一度使用した薬液を