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囘四年内務省は一六ヵ所の内から第一次選定地域として箱根・富士・日光・上高地・温泉岳・十和田湖の六カ
所を発表した。翌五年第一回国立公園調査会が開かれた時点では、指定は三カ所乃至五カ所と観測され新聞は
十和田湖は決定的」などと伝えている。同時に有望と言われる地方は、それぞれ関係筋に猛烈なる運動を展開
し、鹿角郡も町村会が国立公園調査会長安達内相宛の陳情書を提出した。しかしその後運動は変化をみせ、男鹿
部一〇カ町村から県に対し十和田湖に男鹿半島を包含した国立公園設置の陳情が出たため、鹿角郡町村会はこれ
に八幡平をも包含した運動にすることを決議、十和田・八幡平・男鹿一帯の地域を公園地として陳情していくン
とになった。この間の事情について鹿角時報は、当初鹿角郡町村会は十和田湖に八幡平を加えた陳情書を提出す
べく豊口会長が県に出向いた所、県からぜひ男鹿も加えて欲しいとの要請があり、その意をうけ改めて同調する
昭五・八
決議になったと報じている(
(同六年には、調査会において各候補地の実地調査選定資料が整理され、
・一〇付
第一候補の三カ所富士箱根、日光、日本北アルプス、第二候補の四ヵ所阿蘇、瀬戸内海、十和田湖、阿寒が選定
された。しかし調査会の総会では、七ヵ所を並記する発表となったため、各地元によりまた熱い陳情合戦が繰り
広げられることになった。
同年四月、国立公園指定の基本法である「国立公園法」の成立をみ、同法の制定に伴い国立公園指定の舞台は
国立公園委員会に移った。先の一六ヵ所に加えその後追加された数箇所も含め、同七年一〇月実地調査を終了し、
いよいよ全国一二カ所を国立公園候補指定地として発表した。国立公園委員会において決定された候補地一二カ
所のうち十和田国立公園候補地は「本候補地は陥没火口湖中最も傑出せる十和田湖を中心とし幽邃なる奥入瀬〓
谷と開豁なる八甲田火山群等を合せ山岳、渓谷、湖沼、雪原等豊富なる風景要素を巧みに配置せること本候補地