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同九年大湯町は、都市計画法の改正により温泉地、遊覧地等を有する町村も適用可能になったことから、都市

計画法の適用を国に申請した。当時大湯町は人口六、〇〇〇人、十和田湖観光客の大湯利用者はその前年で三万

人、温泉の湧出量もきわめて豊富であった。申請二カ月後の七月二一日、内務省からの告示により、秋田市に次

ぐ県下二番目の都市計画法指定町に正式に決定した。

この計画の基礎となったのは、諏訪富多の依頼で井下清東京公園課長が来町し、実地検分の上作成した、つぎ

のような「計画要点」であった(

秋田魁、昭九

・七・二二付、

国立公園十和田湖観賞者と近県来遊者を対象としてまづ道路計画は大湯町を中心に東西南北に可及的広範囲の観光交通網

をつくる。多くの場合環状であることを理想とする。部分的に散歩道をつくる。

瀧や名水や小天然記念物、史蹟、伝説等を連絡する様にする。回遊道路の幅は三間乃至四間とする。但しこれ等は規格的

にする必要はない。自然のトンネル、桟橋などは装景的変化に富んでいい。

飲用水、腰掛、洗面所などには殊に注意し湧水のあたりがよく人止め柵、便所、休憩所、見晴台などを適当にする。案内

板、里程標、告知板などに親切の心をわすれてはいけない。茶店は峠茶屋式のものを置く。なるべく話好きな番人を置き、

蜂蜜湯やサイダー、田舎まんぢゅうなど売る事が都会人に喜ばれる。

開発的諸施設

温泉ホテルの改善と充実スキー場、スケート場、キャンプ場、ボート池、総合運動〓

教化施設は土俗研究所と農家副業と福利厚生を目途する産業動物園と養魚場を観覧物の如く設備する。神社仏閣、名勝記

念物の開発

娯楽施設は娯楽場、児童遊戯場、温泉プールをつくる

家族的保養施設は果樹園付近に週末住宅と貸別荘をつくる