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空中の田植を見たり帰らなん普羅己が家を遠く眺めぬ田植人胡六

〓放ちありて田植の休みかな暖雪田植衆どか〳〵戻る夕戸かな艸于

このほか郊春、未草、華車、皎象、蕗子、虹谷、渡洋。これを契機として「一日句会」が誕生した。

河鹿鳴く奥入瀬川の一とところ礼七羽ばたけど鳴かぬ蝉ありたかむしろ一杉

桜桃に今日も霽れざる小雨かな水鳥子浜砂の散らけし縁やたかむしろ野人

花輪俳談会

ハ年一一月花輪町に種苗交換会が開かれ、尾花吟社の主催で秋田、岩手、青森三県合同の句会

が催された。参会者五四名、この年一月創刊の俳誌「十和田」の選者増田手古奈も参加して

る。手古奈選に、

落葉焚く煙は青く又赤く柳邸

二時より俳句会あり火鉢置く湖-

湖山

うす雪の上に四五枚落葉かな渡洋

先に誕生した一日句会は毎月一の日、月に三回開く約束であったが、守られなくなり、七年一二月花輪の俳人

のみの俳句会を作ろうというので、新たに「俳談会」が生まれた。出席は艸于、一杉、胡六、悦女、八重子、草

杖、雨香、昔也、野人、麓僊。麓僊は野人の弟で画家の奈良省三、翌八年になって号を裕功と改めている。

九年三月、花輪俳談会から「俳味」第一号が雨香、昔也両人の編集で発行され、以後一二月まで一〇号の発行

をみている。その間の高点者をあげると、

凭れたる柱冷たきビールかな野人

辺まに空あり苗代畦焼くる昌7

昌子

遠き灯は烏賊釣り舟や天の川昔・

年問へば六つと言ふ児や田植馬静描

静蓮