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当局は住民の真意を測りかねる状况となった。十和田町の懇請書のうらに、十和田湖を傘下におさめて名実とも

に十和田町にしたいというつよい希望のあることを察知した小坂町は、「貴町の勧誘がなければ平和に解決を見

ることは明らか」であるから「貴町の御介入を厳に慎まれたく要望」するとの回答書を出した。

この分町問題について、三月三〇日県知事より町村合併調整委員の調停に付する旨の通知があり、小坂町から

一〇月に入って調停受諾の回答をし、同一〇日に県知事より小坂町選挙管理委員会に対する投票請求、同二一日

に投票実施となった。その結果、分町賛成一一〇票、分町反対七二票となり、分町成立に必要な投票総数の三分

ノ二の一二二票とは一二票の差で、分町は不成立となった。十和田湖畔をめぐる紛争は、十和田町・小坂町との

はげしい綱引の末、湖畔は小坂町区域にとどまることで決着した。

二、新町村の歩み

新町の建設

鹿角郡内の町村合併は、多くの困難をのりこえ四カ町村新設、一町継続の結果を得ることがで

きた。

新町村は、それぞれの合併条件を遵守しながら、新たな自治体建設をめざし着実な歩みを踏みだすこととなっ

た。その新町村建設の基本方針を掲げると左のとおりである。

○花輪町新町は農、商、工業の振興をはかり強力な総合自治体建設を目標とする。このため逐次都市計画に基づく交通

網の改修整備はもちろん、強大な町を建設して、教育の振興、文化の向上をはかり、農業生産の増強と、商工業の発展を