テキストを表示
釦はね
にて穴を明ケ申候、尤穴の明ケ様ハ衣江通し不申様可致候、世
穴ハ甚大切也、焼直しともに穴明ケ候は格別よし
、前書之通仕方相済候処にて上棚積申候、是ハ釜ふち江木のか
らぬよふに壱挺ツヽならべ其上江置候木は三四寸もおとらせ木
宜候得ハ大方弐挺重位ニてよし、左様致候上衣を遣ひきし〳〵
明けぬ様に能包ミ釦はね申候、尤壱斗釜ハ七升五合位上棚江弐
升五合位はね可申候、右上棚江はね候ハ、能上よりきし〳迄
不残釦二て包可申釜之上左之通
胴木ハ相応之張木なれハ九拾挺位上棚を六
書はね拾挺位長木入候得は右より内入申候、釜之
色々候得ハ大小木の大小ニ寄候得とも大方右之通、尤
列図之に成ル木小振二候得ハ胴木百拾挺位上棚七八拾挺
位迄入候也、長木根木共にかま壱ツ江大方
拾五ケ位より弐拾挺位迄入候得は張木不宜
候而も焼合宜相出可申候、但し上棚より釜
の廣サにより三四拾挺ニて済む事も有之也
一、木之上とはぶな○いだや○ならの木は焼合よし
一、木之中とは朽〇八葉〇五葉松ハ相応と心得申候
一、木之下とは安の木○朴木○桂松是ハ不宜木ニて釜江立候得は炭
二て居候義間々在之候、依而長木入不申候得は焼合不宜候、
能々気を付可申事
一、衣草は前々より申通り藁かぬかハよしこみこし貫草ハ中也ほ
たかやハ不宜候、旦叉たば不解衣遣ハぬ様可心懸候、火廻り兼
候事間々有之候事
一、焼直しの仕様ハ先上江粉焼能かき出し夫よりかだまり候所突き
くたきはりよく段々片々より堀候得は皮なかれあみたなかれ出
申候、是も能くたき候所ニて能ク粉焼ともに不残出し能焼候所
二て焼嵐取木を積申候、尤焼かたまり不宜候得は火廻候と嵐口
江崩出候故黒すかみ紫色に相成候處ハ嵐取ニ宜候、旦焼堺とい
ふハ焼堅ク候内ニ有之候、是を粉焼同様に水にてねり可申候流
ともに水かけ可申候
、木を積候ニは本燃と違下積之木立形に置其上ハ本燃同様に横木
二置申候、尤下夕積ハ能ク焼たるこ〓りはかり釜の底江ならし
置、其上江木積可申候、扨叉木を九分程積衣を遣ひ其上粉焼ね
りたるをはねさせ申候、尤能焼候て粉焼少し出候得は一とはね
にも宜候得共大方一トはね半ニ致候也、初はねは本燃之通能穴
を通し其上へ流在之候得はふり置申候、尤上積ハ穴通し候上へ
木を積申候、是もふちへ懸り不申様に置大方弐三挺も重に其上
江衣を遣ひ包ミ木之不出様二可致候、荷と衣相懸不申候得は木
斗り焼残申者ニ御座候、是ハ甚見苦敷ものに御座候
、本燃焼直共ニ釜大工斗ニ任せ置候而は吟味不届次第間々在之候
故y方立合専日々懸廻り可申候、釜燃ともは埃ハ薄キヲ汲事を
ふミ木はあさ木を背負事を歎スル故是等日々吟味可申事、右之
處格別歩合に相抱り候条能々吟味可申事
一、釜大工心得方燃方は前書之通勿論之事中々燃放し候て相済事に
ハ無之候、朝々懸廻り大釜ハ七日目位より段々、小釜ハ五日日
位より釘をいたし煙り立あしき處相直し可申候、釘仕様ハ段々
相廻り手なれ候得は自然と心得候得共先へ大概は硫黄上り候所
又は白粉吹候處外は口伝有之也
、〓主役之もの相廻し候ニも釜大工同様煙立候所江気を付可申