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候釘在二御座候、殊ニ朝々嵐口を拂置能風入候様可心付事
一、釜廻り心得之儀ハ、釜之火をぬかし不申様可致候、若火貫ケ申
候ハヽ前肩ニ附置候築を鋪候て右舘懸可申候、衣斗置候得は
無程貫ケ候もの故前肩の釦かけ可申事
、釜廻り之者朝懸衣致候節衣ニ〆たはを能解き重々火の貫候處へ
厚く釦の掛りたる處薄く衣を遣ひ候得は火真平二行渡し此所気
を付可申事
一、焼出候ニは能醒合を見て相出し可申候、聢と醒合無之処相出し
候得は歩合違申ものなり、人肌三貫匁御不益とたとへ有之巾
一、焼背負之者心得違在之候得は、釜底の流起し不申只笊にて撫置
見分は宜様なれ共釜直し候節なかれ沢山出ものニ御座候、能々
焼合之砌流れおこさゞれハ如斯之事、日々在之候、亦焼直し後
出し流共ニわるくすれハ起し不申ものなり、気を付左様の事無
之様いたし可申事
一、本燃焼直し致候節焼合不宜候ハ、本燃之通り石風にいたしねり
方木之積様ともに念入能穴を通し候得は如何様焼かるき鉗にて
も不焼といふ事無之ものに御座候、殊ニ醒合早きものニ御座候、
若醒合急き焼直不足二而釜数間に合兼候ハ、石嵐二て焼直し為
致候得は日数三日程も早く醒合候ものなり
、釜打方定法之寸尺より大振ニてハ焼合不宜候、其子細は弐斗釜
江壱斗燃候得は焼合能宜敷様には見得候得共焼ゆるく歩付も不
宜もの也、殊二木の費不少事也、能々可考事
、釜は年々新キニ打替候而も費のもの二候得共其事下モ〳為知
候而ハ釜の打方麁末有之候故、大釜は三年小釜ハ弐年之定目相
立右月数之内ニ損し候得ハ過科ニ為打直候也
吹子寸法之事
一、真吹靱子ハ長サ四尺三寸宛小伝馬同五尺三寸中伝馬六尺三寸大
伝馬沸足三尺三寸小伝馬寸尺長サ三尺八寸高サ壱尺八寸五分小
まとの上差渡六寸五分上方ニて輯子直段付鞭子小まとの上内法り
差渡何寸何分と改、右之寸尺江銀弐拾匁相懸候得ハ直段何程と
相知候高サ壱尺九寸三分小まとの上差渡七寸四分内法也、右伝
馬高サ弐尺壱寸小まとの上差渡七寸五分右は大伝馬也
臭吹床入吹上ケ之次第附土居水盛り之事
一、床長サ壱尺八寸幅壱尺弐寸深サ七寸位ニ入申候、夫よりしんぼ
ふといふ蓋弐枚相立其上江大振之炭を積女釜あんはいねこ共二
相掛申候、段々右炭なかれ候得は、右しんほうを取灰をくり上
ケ又炭を継申候、右炭流候得はしかけ炭燃申候、其炭おこり候
時大とかしへ取付也、大とかし相済候得は大釜を掛耳ねこ片炭
灰を付口を切沸足を仕懸羽口を丸め元〆ともに相仕掛申候、夫
より軒ニ静か蹈いたし大釜大略干候時継皮いたし相済候得は
軒々蹈立夫より紅葉といふニ成ル、夫より大われ夫より菊、夫
より小湯、夫より横雲と段々蹈立済候得は銅歩引也、夫より腰
巻耳ねこを付あわを引也。此処ニ而銅之上り高知ル也、但耳ね
こハ向テ右之方口を切候脇へ附、其時口取を立湯之厚薄を以其
日之銅高何程に出来可申と大概を考也、夫より羽口を下ケ夫よ
り静かニ蹈軒々致候得はかすり二成ル、夫より中下ケ又本下ケ
かすり候得はおほ湯解シ皆解候處ニてはけと言ニ成ル、夫より
上解しヲ入替静カ蹈いたし不残解ケ候時釜を引加へ切渋皮相分
ケ銅上ル也