自然遺産.1 サンドリッジ成大規模斜交層理の転写標本 クロスラミナ/市指定文化財第2号

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 平成12年、道道大曲栗山線(中の沢)での拡幅工事中の時、約170~100万年前の地層(裏の沢層)から大規模な斜交層理(クラスラミナ)が発見されました。当時の北海道は苫小牧から北広島を通り小樽まで抜ける細い海峡があり、日本海と太平洋がつながっていました。北広島付近は最も海峡が狭く潮の満ち引きの力が強かったため、砂の積み重なりの大きな縞模様の地層ができたと考えられます。大規模斜交層理は北広島全域でみられる地層で、北海道・道央部の更新世前期の古環境を推定するうえでも大変貴重な地質資料となっています。平成21年9月1日に市指定文化財となり、転写標本はエコミュージアムセンター知新の駅に展示されています。
 

道路わきで露出したクロスラミナ 北広島がかつて海峡・海であった証

エコミュージアムセンター知新の駅に転写標本が展示されています