きたひろ昔ばなし(4) ~広島開墾地、当時の様子~

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 広島開墾地当時の様子が伝わるお話があります。山本長次郎さんのお話です。「部落の人たちの集まりといえば大抵夜だったが、集まる場所もないので、大きな焚火を焚き、その火の回りを囲んで皆で話し合った事は、この北海道も住めば都で中々よい処だということでした。故郷の広島県に帰ってみても、土地はなし立派な百姓に成れるわけでもなし、和田さんのいう事を聞いて、立派な村を作るように皆で辛抱して一生懸命働こうではないか。そんなことを語り合うのが楽しくて夜の更けるのも忘れたものでした。」
文章:郷土研究ひろしま、第一号、広島村郷土史研究会より
 

明治42年~45年の頃の広島神社