なじみ深いキツネにタヌキ【その壱】第七話

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 みなさんは稲荷神社、いなり寿司、タヌキそばなどを知っているでしょう。キツネもタヌキも日本中どこにも住んでいて、お話に出てきたり、歌や劇になったりして、私たちにはなじみ深い動物ですね。どちらも毛皮にもなり、タヌキは筆の毛としても利用されているのですよ。どちらも昔は人を化かすなどといわれ、広島でも開拓のころキツネにばかされて、家へかえるのに朝までかかったなどという話もあります。由良延吉さん(富ヶ岡)の家では留守の間にキツネが入って、ごはんを食べていったといいます。大正十五年鉄道がつくと、「汽車の音におどろいたのかタヌキがたくさん出た。」と石橋豊次郎さん(富ケ岡)は語っています。高台(今の北広島団地)にはタヌキの穴がいくつもあったそうですよ。
 桑山百合子さん(北広島団地)のお話では北見紋別にいたときタヌキ汁を食べたそうです。