その話を聞いた近所の人たちも 蛇のたたりをおそれて、やけ残ったタモの木のそばにみんなで力を合わせて 小さなほこらを作って死んだ蛇の霊をなぐさめました。
これが後に大蛇神社と呼ばれるようになり、おまいりをする人もたくさんいたということです。
しかし今から六十年(2018年現在:九十年)ほど前、広島が大洪水にみまわれて、大蛇神社もすっかり流されてしまい、お話だけが、語りつがれて 残っているのです。
おわり
《補足》
その後、平成十年九月に神社があったとされる土地の所有者により、「大蛇神社跡」の石碑が建立され、現在に至っている。