一 位置

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 北茨城市はその名が示すように、茨城県の最北部に位置している。古代には奥羽三大関のひとつとして有名な勿来(なこそ)関が、本市付近の常陸(ひたち)と陸奥(むつ)の国境に設けられ、本地方が歴史的に重要な位置にあったことは明らかである。また古くから「浜通り」として、江戸と仙台を結ぶ回廊的役割をもっていた。現在、常磐線や国道六号線に沿う県境の地域としての重要性は、昭和六十二年に開通が予定される常磐高速自動車道によって、一層大きくなることが考えられる。

 隣接市町村は、南は高萩市、北は福島県いわき市、西は同県東白川郡塙町、鮫川村、面積は、一八六・三九平方キロメートル、人口は四万九四一五人、世帯数は一万三八二六戸(昭和五十八年一月一日現在)である。