[正月二日]

正月元日  正月二日  正月三日  正月四日  正月八日  正月十一日  正月十一日に其二  正月十一日其三  正月十四日  正月中旬  二月  三月  三月其二  四月  五月  五月其二  六月  六月其二  七月  八月  八月其二  九月  九月・十月トノアイダ  十月  十一月  十一月其二  十二月

正月二日

該当部分の高精細画像へ

正月二日 此日ハ専ラ軽輩ノ御目見ナリ此図ハ三ノ御丸御礼受ノ場ナリ

御上段御□見ニ即太守様ノ御坐トス(畳一枚ハ「バンヤ入」此ニ礼ニ出ルモノハ在郷者

多ク大庄屋等ナリ御年頭御礼ニハ古来鳥目ノ献上即銀何匁ト云如シ又御流レ頂戴

モアリ。今御礼ニ出ルモノハ火縄ヲ献上スル処ナリ平素太守様ヲ親シク拝ムコトナキヲ以テ

此ニハ特ニ目ヲ張リ火縄ノ輪中ヨリ

キヨロ/\

見上ルナリ其先方ハ

目立モノニテ今御前詰

ノ御

扈従共

堪ヘカネ

クツ/\笑スル

光景ナリ

御坐ノ

右ニ見へ

ルハ大筒

ニテ御先代

様御傳来

ノ一名物

御護砲

トス


御扈従

御前詰笑

を忍フ体


年頭御礼受

但シ二日後ハ

軽格郷士等ノ礼


今火縄ヲ献上

セントス即ノゾク如キ


護国砲