地形・地質断面図から見た小平市

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 図2-11のA-Bは、上北台駅から芋窪(いもくぼ)街道を南方へ高松町二丁目交差点までの、地形・地質断面図である。武蔵野ローム層は約三メートルの厚さで、その下位は段丘砂礫層であるが、玉川上水駅付近では崖線を斜めに横切るため、武蔵野面と立川面の関係は不明瞭である。玉川上水駅より北側は、上総層群まで達する柱状図が得られてないため、武蔵野砂礫層やその下位の東京層の詳細は、不明である。南側の立川面では、立川ローム層も約三メートルの層厚で、その下位にある砂礫層は、上下に二分される。砂礫層の上部は立川砂礫層、下部は武蔵野砂礫層と考えられる。
 同図のC-Dは、東大和市狭山四丁目から都立小平西高校の西側を通り、国分寺市光町三丁目にある鉄道総合技術研究所の西端までを南北に結ぶ、地形・地質断面図である。「ぐみ窪」付近を境として、北側と南側とでは関東ローム層の厚さが異なり、北側では四メートルから六メートルであるのに対し、南側では六~八メートルと厚い。鉄道研究所の北側にある比高約九メートルの急斜面は国分寺崖線の延長で、下位は立川Ⅱ面である。自由地下水面(以下、地下水面と略す)との関係についてみると、水位が高かった平成二二年一一月は地表面から約一六メートルと深く、水位が低かった平成二三年四月はさらに約三メートル低かった。
 同図のE-Fは、東村山市のグリーンタウン美住から小平中央公園を通り、国分寺市立第五小学校までの地形・地質断面図である。地表面はここでも、「ぐみ窪」付近を境として、南側に対して北側は約三メートル低くなっており、そこから北方へ向かって緩やかに傾斜している。関東ローム層の層厚は北側では約五・五メートルであるが、南側では九から一〇メートルと、著しく厚い。武蔵野Ⅰ面の上を東西方向に流れる玉川上水は、武蔵野台地の分水嶺(ぶんすいれい)に位置している。付近の地下水面は深く、水量が多い平成二二年一一月でも、地表面から一五メートル以上と深い。平成二三年四月には、地下水面は北方へ向かって傾斜が大きくなり、グリーンタウン美住付近では地表から約一六メートルの深さになっている。
 同図のG-Hは、東村山市恩多(おんた)一丁目から南方へ陸上自衛隊小平駐屯地を経て、国分寺駅東方にある早稲田実業学校を南北に結ぶ、地形・地質断面図である。青梅街道の北側には比高約三メートルの急斜面があり、武蔵野Ⅰ面と武蔵野-立川中間面の段丘崖となっている。武蔵野Ⅰ面上にある玉川上水は、ここでも武蔵野台地の分水嶺の上を走っている。平成二二年一一月の自由地下水面は、北方へ僅かに傾斜しているがほとんど平坦である。
 同図のI-Jは、東久留米市立西中学校から南方へ、小平鈴木二郵便局を経て武蔵小金井駅の東方を南北に結ぶ、地形・地質断面図である。武蔵野Ⅰ面上にある玉川上水の南側には仙川の源流部が東西に走り、北側には石神井川(しゃくじいがわ)の源流部が東西に走っている。関東ローム層は一二から一三メートルの厚さであるが、仙川(せんかわ)の地下では武蔵野砂礫層の表面が比高五~六メートルの谷になっている。平成二二年一一月の地下水面との関係についてみると、自由地下水は武蔵野砂礫層と関東ローム層の下部を滞水層としており、全体として北方へ緩やかに傾斜している。また、この時の地下水面は石神井川の河床面(かしょうめん)より一から二メートル、仙川の河床面より二から三メートル低い程度にすぎず、降水量が多い場合には地下水面が河床面より高くなることが推定される。このため、流路に沿う低地では、いわゆる内水氾濫が発生することになる。
 同図のK-Lは、東久留米市南沢の向山緑地公園から南方へ、都立田無高校を通って小金井市梶野町二丁目にある長昌寺(ちょうしょうじ)を南北に結ぶ、地形・地質断面図である。ほとんどが武蔵野Ⅰ面である。