地下水位が最も高い時期の電気伝導度は、二〇〇〓/cm前後の範囲が最も広い(図3-9)。萩山駅より北側では、三〇〇〓/cmより高い値の範囲が広がり、大沼町一丁目から花小金井二丁目にかけても、周囲よりいくぶん高い値を示す地区が目玉状に点在している。萩山駅より北側では、空堀川(からぼりがわ)の河川水が浸透していると考えられる。目玉状となっている場所では家庭、あるいは企業施設から汚染水が浸透していたのであろう。
図3-9 小平市における平成22年11月の地下水電気伝導度 細線は等値線で、数字の単位は〓/cm。黒点は測水井。鎖線は急斜面 |
地下水面が低い時期は、ほとんどの範囲が二〇〇〓/cm前後で、花小金井二丁目で周囲よりいくぶん高い値を示す地区が、目玉状に点在しているにすぎない(図3-10)。萩山駅の北側でも値が小さいのは、冬季から春先にかけては、空堀川に流水がほとんど無いためと考えられる。
図3-10 小平市における平成23年4月の地下水電気伝導度 細線は等値線で、数字の単位は〓/cm。黒点は測水井。鎖線は急斜面 |