調査はB地点と並行して昭和四九年八月二五日から約半年間行われた。次項で述べる国庫補助事業の範囲確認調査として武蔵野礫層までの深掘りが行われたA地点が中央に位置する。
遺物はⅣ層上位、Ⅳ層下位、Ⅴ層での三枚の文化層が確認された。礫〔拳大の自然石〕は二か所で礫群を構成している。礫の接合関係〔割れた遺物が繋ぎ合わされる位置関係〕はほとんどが各礫群内であるが、一部B地点との間にも広がり、距離は約一〇〇mであった[図1-5]。
図1-5 鈴木遺跡鈴木小学校地点(A地点) 上:調査地点遠景 下:接合図(Ⅳ層) |