①予備調査【報告書20】

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 鈴木小学校における発掘調査のD地点の南、農林中央金庫テニスコート地点(X地点)の西、都道2・1・3号線地点南側地区の東に位置する。平成四年二月に事業主からマンション建設に関する照会があったが、以前の土地所有者により当該地が建築廃材の集積場として無許可で掘削が繰り返されていたとの情報もあったことから、現況を確認するため予備調査を実施し、本調査の必要性を判断することとなった。予備調査は平成四年度市内遺跡発掘調査として国庫補助金を受けて、平成四年五月六日から二二日まで小平市遺跡調査会により実施された。当該調査は工事対象地に三mメッシュをかけ、八か所のグリッドを試掘坑(しくつこう)とし、重機で建築廃材等と表土を除去し、プライマリーな堆積の部分をⅥ層まで掘り下げて遺構、遺物の確認を行った。その結果、不法な掘削は一部分で、Ⅴ層以下は良好な堆積が残っていることが確認され、縄文時代と旧石器時代の石器が発見された。遺物は若干の集中をもうかがわせ、周辺での出土の状況等を勘案して、本調査に移行すべきとの結論に達した。