①予備調査【報告書27④】

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 石神井川谷頭部の南東、鈴木小学校地点における調査のD地点の南、国栄マンション地点の東に接し、それぞれ多量の遺物が発見された地点に囲まれている。平成五年度市内遺跡発掘調査第一地点として予備調査が行われ、尖頭器が出土したが、開発には移行していない。平成八年九月になって、戸建住宅の建設計画が生じ、遺跡の保存に関する協議に入った。その結果、周辺における調査の結果を参考に、道路築造範囲の南側四分の三において予備調査を行い、北側四分の一の範囲においては本調査を実施することとなった。予備調査は平成八年九月二四日から一〇月一六日まで、国庫補助金を受けて平成八年度市内遺跡第三地点として、小平市遺跡調査会によって実施された。調査は対象範囲の道路築造部分に三mグリッドを六か所設定し、Ⅴ層まで掘り下げて遺構、遺物を確認したが、礫片が一点発見されたにとどまり、対象範囲での本調査は不要であると判断された。