①範囲確認調査【報告書34②・36】

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 石神井川谷頭部の北側の緩斜面から台地にかけての部分であり、鈴木小学校地点における発掘調査のB地点の北、都道2・1・3号線地点の北側地区の東に接する。この地点では平成一二年度と平成一四年度に国庫補助金を受けて小平市遺跡調査会により範囲確認調査が実施されている。平成一二年度の調査は平成一三年一月五日から二月一日まで、二m幅のトレンチを設定しⅣ層からⅦ層まで掘り下げて遺構、遺物の有無を確認した。その結果、Ⅴ層中に基底面をもつ礫群を確認したため西へ拡張したが、さらに広がることが確認されたため、そのまま埋め戻しを行った。平成一四年度の調査は平成一五年一月六日から二月一〇日まで、上記トレンチに直交するように二m幅のトレンチを設定しⅤ層中位からⅩ層まで掘り下げて礫群の広がりを確認した。礫群は長軸約〇・八m、短軸約〇・六mの範囲に密集度の高い主要部をもち、礫の抜き取りは見られない。石器は礫群を含んで、未調査区に広がるブロックを形成し、この調査地点では集中部分が散在する遺物分布を示すものと推定された。