第4期 調査の中断~再開発の時期(平成一九年~平成二四年)

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 この後、鈴木遺跡の範囲内での建設工事等がほとんど行われなくなったこともあり、国庫補助金による市内遺跡発掘調査も平成二一、二二年度は実施を見送っている。わずかに平成二一年一二月に鈴木町一丁目の谷頭部南西側、平成二二年六月に鈴木町一丁目の第一三共グラウンド南側の、埋蔵文化財包蔵地として周知されている範囲の境界線付近において、それぞれ住宅建設工事に先立つ小規模な遺跡範囲確認調査が市の単費(たんぴ)で実施されている。前者の調査ではⅣ層下位から焼礫片が一点のみ、後者では遺構、遺物とも発見されず、いずれも本調査には移行していない。しかし平成二三年度に入ると調査を必要とする事案が相次ぎ、平成二四年四月現在、このうち以下の二か所において確認調査が実施されているほか、今後調査を必要とする開発も何か所かで予想されている。
 鈴木遺跡をめぐる保存と開発の新たな局面が到来しつつあると考えられる。