目次
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考古編
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第一章 鈴木遺跡 -旧石器時代の生活痕跡と近世以降の水車小屋-
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第三節 わかったこと、その後
5 第二次世界大戦前 -「納税/完納賞」の銘を有する磁器碗-
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水車遺構からの出土遺物のうち、近現代に属する遺物の中に、「納税/完納賞」の銘を有する磁器碗(以下、「完納賞碗」と称する)が一一個体分あった。いずれも見込み〔碗等の容器の内面の中央部分〕に「小平村」の文字が見られ、小平市の前身の小平村時代のものと考えられた。各種の検討の結果、伝世(でんせい)資料、新聞記事や写真資料等、関連する資料によって、この遺物が町制施行前夜の状況を伝える貴重な資料であることが明らかとなった。