3 遺物[図4-3]

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図4-3
図4-3 花小金井南遺跡 5グリッド出土遺物

 遺物のうち旧石器時代の所産は礫が二三点、石器が五点である。1は頁岩製のスクレイパー。2は凝灰岩(ぎょうかいがん)製の剥片。3は底面に自然面を残すチャート製の石核(せきかく)。4は多方向から剥片剥離が行われた頁岩(けつがん)製の石核。この他江戸時代以降の土器、陶器が4、5グリッドから発見された。旧石器時代に限らず、新田開発が行われた以降の時代に属する遺物も東寄りの二か所のグリッドから発見されていることから、この付近における人間活動は、石神井川が北に急激に蛇行して形成された小支谷(しょうしこく)付近に寄って営まれていたことをうかがわせる。