1 発掘調査が行われた経緯と方法

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 現在の小平市庁舎は小川町二丁目一三三三番に所在するが、この庁舎建設に先立って遺跡の有無確認調査が行われている。これは、ほぼ平坦とされる小平市内にあって何か所か確認される窪地地形の一つである平安窪が、当該地の北側を北西から南東方向に延びていることにより、河川の谷頭部(こくとうぶ)に似た地形が形成されていることによるものであった。調査は加藤有次國學院大学教授を団長とする鈴木遺跡調査会に委託して、昭和五五年六月一六日から三〇日までの一三日間実施され、さらに補足調査が七月八日から一二日までの五日間実施された。
 調査の方法は、新庁舎建設予定地が平安窪の最奥部(さいおうぶ)に位置するため、地形が南から北に向かって傾斜していることを考慮し、予定地の東側のラインに沿って南北一四〇m、幅八mの大グリッドを、また南側および北側のラインに沿ってそれぞれ東西三六m、幅八mおよび東西一六m、幅八mの大グリッドを設定し、その中に四m四方の試掘用小グリッドを設け、その一部をⅤ層まで掘り下げるという方法によった[図5-2]。
図5-2
図5-2 小平市新庁舎建設予定地 上:グリッド配置図 右上:土層セクション 右下:出土遺物