竹、木、萱

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 竹はこの年は小金井の清水という家が、前述したが孟宗竹四十本、真竹十五本を三十円で購入している。椹の木二本は下新井の二上という家に売っている。そして屋根葺き用の茅(表中では萱)を当麻家、そして記録者の弟で分家に出ている家にそれぞれ二駄、三駄、計五駄を売って四円五十銭となっている。今の滝山団地のあたりに同家が所有したヤマがあり、そこに茅場が広がっていた。
 また同家では前述したようにこの年草葺きの屋根を葺き替えた。小平在住の屋根屋に頼み、草屋根の葺き替えの手間賃を五人分、二円五十銭支払っている。屋根の材料は麦カラと茅である。屋根を葺く事前に材料の準備があるが、麦は自分の畑のもので用意できたが、縄も茅も不足の場合は買ったという。または屋根葺きにもワラ縄が必要であった。草屋根の下地の構造材である屋中竹(やなかだけ)や垂木竹の固定に、そしてその上に葺いた麦カラや茅を固定するためにもワラ縄は欠かせなかった。ワラ縄はしなやかで細工のしやすい糯(もち)米のワラを使って縄をなう。