呉服屋・反物商人

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 かつては着物をはじめシャツや履き物などに限らず、生活に必要なものを揃えるには埼玉県所沢か川越に一日がかりで出かけたものであった。その他には田無の市にも出かけ、衣類は所沢では山田呉服店、田無では海老沢呉服店、福沢屋にはよく行った。また、国分寺の機万(はたまん)という名前もあがる。戦前は反物は前述の呉服屋が自転車の後ろに板の台をつけ、そこに風呂敷に包んだ呉服をのせて売りに来た。また、山梨からも行商人が甲斐絹(かいき)を売りに来たという。格子の絹織物で女の人や男の人が風呂敷包みを背負って売りに来たという。
 
表4-1 一年間の着用具関係の購入、手間賃の例
(「金銭出入覚帳」(昭和12年)大久保粂次郎家文書より作成)
着用具の合計金額119円8銭
品名(購入先)数量金額(銭)
着るものオーバー1500
ポヲポウ外套1800
1つ身着物3260
着物2人分、1人分一式650
2本165
肉襦袢1100
シャツ(金子やにて)4162
小共メリヤス上下160
股引・紺地、コールテン等5457
カンタンフク(洋服)2130
縫直し代トンビ裏返しと裏地の代金(大久保洋服店)1800
着物縫賃着物の縫賃(中村なかに)8265
 
 
布地水兵服サージ470
白布大幅物(八王子からの行商か)4丈5尺500
木綿布反物(福沢や外、深大寺埼玉浅太郎)5反か622
紺の反物2反380
瓦斬絣反物2反470
布団地1反90
上手織1反70
新モス8尺28
晒サラシ半反 + 2尺35
生花裏地など2反255
手拭用の布(西荻にて)2反 + 20帖195
布端代30
 
 
履きもの運動足袋他260
1170
駒下駄1105
下駄の歯入れ217
下駄の鼻緒1065
ゴム赤鞄1340
ゴム裏足袋3188
朝日地下足袋17428
足袋(裡、国益、朱子、朝日、白足袋など)(金子や)19662
子供の長靴(田無 増田や)1220
かぶりもの帽子1100
帽子・前掛け1150
麦穀帽子385
小物襟巻き165
軍手560
呉服諸々(田無 海老沢)1510
手袋357
羽織の紐332
染める染め粉150

 
図4-11
図4-11
W幅ウールの一重の着物の截ち方(学園東町 昭和30年頃)