食器と食卓

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 昭和のはじめの頃は、家族が多い家ではみな箱膳を使って食べた。主婦は大勢の家族の食器の洗い物をしなくてすむわけで、箱膳は小さい子ども以外は各自が持っていた。食べた後、茶碗に茶や湯を入れてすすいで飲み、これが洗うことの代わりだった。箱膳の中には飯茶わん、汁椀、おてしょ(漬物用小皿)があって箸があった。ご飯を食べる茶わんが湯呑がわりにもなった。食事が終われば箱膳は蓋をしてしまう。ちゃぶ台(食卓)を囲んでの食事は主婦にとってあこがれの的だったという。