麦蒔き

405 ~ 406 / 881ページ
 麦蒔きは、さつまいもの収穫が終わった十月半ば頃から遅くとも十一月上旬までの間に行う。大麦、小麦、ビール麦はいずれも蒔く時期は同じである。麦の種は前年に収穫した中から良い穂を選んで蒔いた。麦は、ほとんどがさつまいもを作った後の畑に作付ける。さつまいもの収穫後、空き畑になった畑の畝をきる。これをサッキリといった。麦の施肥は基本的には種蒔きの前に堆肥を敷き、その上に化学肥料の燐酸カリを少しまき(図4-33)上に土をかぶせ、その上に麦の種を一か所に五、六粒を二十五センチ間隔で蒔く。蒔いた麦の種の上から足でぽっぽっと小きざみに土をけってかぶせる。小平では麦作に追肥はほとんどしなかったという。ユトウといって桶に口のついたものにいれて下肥を追肥として施したのはおそらく戦後の話で、そういう農家は少なかったらしい。

図4-33
麦の種蒔き