盆休み以後

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 七月が終わるとひと休みができる。そうした農事暦的には八月一日が盆休みであるのは都合が良い。お盆が終わる頃、五月に植えたさつまいも、里いもが伸びている。真夏の暑い盛りが一番の成長期である。そして畑の雑草刈り。その頃に初秋蚕の掃(は)き立ても始まり、桑摘みが始まる。夕立に葉を濡らさないように空模様と相談の桑の葉摘み作業である。一方麦の間作のさつまいも、里いも、じゃがいもの世話がある。桑畑は通年桑が植えられているが、農家によっては桑の畝幅を広くしてホウレンソウや大根を蒔いた。一方、稗や粟は、わざわざそれ用の畑をしつらえなくとも、どこでも育つもので、畑の間の隙間の土地に作ることが多かった。これらは足し前(不足をおぎなう)として作られた。
 真夏の作業を終えると、すぐ秋の作業がやってくる。引き続いてさつまいもの収穫。そういう周期で一年のおおよその作業サイクルパターンが決まっていた。