鍬の柄角、柄長、重さ

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 風呂グワの形状をもつ開墾用の鍬をクロクワといった。柄と鍬先のなす角度は六十五度から七十度ほどで直角に近く、柄の長さは九十センチ前後、重さは二千七百グラムから三千五百グラムと鍬の中では重く、その分打ち込みやすく衝撃に強いように作られている。クロクワに代わるものは風呂のない金鍬のトンガ(図4-39)やトンビになる。一方、サクリ用の風呂グワはヘラグワといい、サクリやすいように柄の角度は五十から五十五度でクロクワより鋭角である。そしてサクル鍬は引いて使うため柄が長い。長さ百三十から百五十センチあり、重さは二千二百から二千五百グラムである。こうした鉄の鍬先には刃先部分の上面に鉄よりも硬い鋼が付けられている。
図4-39
図4-39
トンガ(小平市民具庫所蔵品より作成)

 

図4-40
クワベラ 竹製 鍬の泥落とし(小平市民具庫所蔵品より作成)


 畑は短冊形で南北に長く、畝は東西に切る。大まかな筋つけはナワズリで行う。畑の両側からナワをもって人が向かい合わせになり、畑の畝の上から互いにナワを引っ張って筋を付ける。間作する作物の種類によってこの縄に付ける印を変えて幅をきめた。筋つけが終わるとヒラグワで土寄せをし、畝を作る。それが前述のサッキリである。関東ローム層の耕土は、腐葉土などが堆積して黒い土が五十センチの深さはあった。乾燥しているときには軽く強風に飛ばされ、雨が降るとぬかるんで鍬にべったりと付き耕作がしにくい土である。
図4-41図4-41図4-41
図4-41
小平の畑の土、関東ローム層 (左)小川東町(2010.4)、(中)花小金井(2010.4)、(右)小川東町(2009.12)

 
図4-42図4-42
図4-42 カサギボウ
右、カサギボウを踏みこんで穴をあける。(鈴木町 2009.10)
中、カサギボウであけた穴に風除けのワラ束をさしこむ(右に同じ)