鎌の種類

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 鎌の場合は鍬よりも所有数は多い。鎌は働き手が四、五人いれば最低五、六丁から十丁は持っていたという。また多い家では十三、四丁、さらに多い家では二十丁前後を揃えていた家もあった。それは農家経営の規模によって違ってくる。麦刈りに人を頼むような農家は作代を置く例が多く、鎌の所有数も多い。鎌は二、三年は使うことができ、良いものは刃幅が半分になるくらいまで使えた。鎌の種類にはムギカリガマ、ノコギリガマ、クサカリガマ、キガマ、ナタガマといったものがあった。ムギカリガマはクサカリガマより細身で刃が長い。ナタガマは木の枝を落とし、キガマは雑木林の根が畑に入らないように、切るのに使った。刃は厚くクサカリガマより大きい。麦刈りやさつまいものつる刈りはムギカリガマが使われた。ムギカリガマもクサカリガマも刃線は柄に直角に近く、鋼が刃の裏側についた片刃という構造をしている。東日本ではよく使われるタイプである。また、ノコギリガマは麦、陸稲刈り専用で、刃が鋸歯になっており、柄と刃の角度が開いた形態をしている。

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クサカリガマ(小平市民具庫所蔵品より作成)

図4-45
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支柱用の紐や針金、畳のヘリも使い途がある。(鈴木町 2009.10)