上水南町稲荷神社の祭りは歳旦祭、祈年祭、例祭、新嘗祭である。
歳旦祭は、祭りそのものは神社役員が参列するだけであるが、このとき境内は新年の初詣の参拝者で溢れかえっている。そこで上水南町の有志によって結成された年越会が、参拝者のために餅やケンチン汁を七百人分ほど用意して振る舞っている。長らく神社役員を務めた方の話によれば、こうした賑わいは、特に近年になって顕著になってきているという。
例祭ではかつては神輿渡御をしていたが、しばらく担ぎ手不足のため中断していた時期もあった。現在では参道を渡御するようにしている。
新嘗祭では農家の氏子による収穫物の奉納がある。神事終了後、境内で収穫物の即売会が行われる。