祭り

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 上鈴木稲荷神社の祭りは、歳旦祭、紀元節、初午祭、祈年祭、例祭、新嘗祭といった、神社役員の参列のもとで神事を行う基本的なもののほかに、天王祭がある。
 天王祭は、正式には上鈴木稲荷神社の境内社である須賀神社の祭りである。この祭りは四月十五日前後の土曜日か日曜日に行われ、神輿の渡御がある。旧北多摩郡下の祭りのなかでは、年明け以降、最も早く神輿が出る祭りであることから、他の担ぎ手の団体が五月五日の大國魂神社(府中市鎮座)のくらやみ祭に向けて、肩慣らしのために担ぎにやってくる。そのため小平のなかでは一番多くの担ぎ手がやってくる祭りといわれている。応援団体には事前に案内状を出しており、平成二十二年度では次の三十三団体が参加登録していた。実際には、飛び入りの参加もあるので、実際の団体数の把握は困難とのことである。
 仁人会・武蔵睦・小金井神明・大鳥居・御本社一ノ宮・屋敷分・御先払講中・震天動地・大澤青年団OB鷹会・国分寺睦会・和睦会・新宿青年会・神輿白鳥会・恋ヶ窪祭り保存会・氷川睦・木犀会・菊心会・貫井講中・神輿愛好会欅睦・小川睦会五番組・上水南町稲荷神社(年越会)・小川新田講中・関前八幡神社青年会・御先払講中青年部・鈴木稲荷神社睦会・一本榎睦会・小川睦会・武蔵野神社睦会・黒門舞花ファミリー・虎雅・鳳起連内田会・連雀南睦・太鼓愛好会
 このように賑わいを見せる天王祭ではあるが、かつて神輿渡御が途切れた時期があった。昭和三十三年に一度途切れて、そのかわり小さい神輿をお旅所に運んでいたという。そして、昭和五十一年に上水本町の有志で成年親睦会(通称成年会)を発足させ、神輿渡御を復活させたという。神輿渡御のルートは図6-9のとおり、基本的に氏子区域全体を巡り、所々にお旅所(休憩所)が設置されて、神事が執り行われる。
図6-9
図6-9
2010年天王祭の神輿渡御順路(上鈴木稲荷神社配布のチラシより)