由緒来歴

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図6-10
鈴木稲荷神社 鈴木町(2009.9.22)


 鈴木稲荷神社は鈴木町に鎮座し、江戸時代の鈴木新田のうち下鈴木と呼ばれる範囲を氏子区域とする神社である(図6-10)。その由緒については、境内に設置された案内板には次のように説かれている。
 鈴木稲荷神社は享保九年(一七二四)九月二十二日武州多摩郡貫井村(現小金井市)の村社を勧請し、鈴木町・花小金井南町・御幸町の産土神(うぶすな神)とし、倉稲魂命・大己貴命、大宮姫命・大田命・保食命がまつられ、境内には金刀毘羅社・天神社・榛名社・須賀社・白狐社・大六天社がおまつりしてある。
 尚、黒松の大木は「松食い虫」におかされ、伐採致しましたので、改めて「社殿鎮座の記念樹」と言われる榧(かや)の木=推定樹齢三百年=が御神木に指定されました。(平成一九年九月)(平成一五年一月 鈴木稲荷神社氏子中)

 鈴木稲荷神社は現在も旧鈴木新田のうち下鈴木と呼ばれる地域を護る鎮守の神様として崇敬されている。現在の神社の役職は、かつて鈴木新田と呼ばれていた頃の組み分けで、上・中・下・堀端鈴木の四地区から選ばれている。稲荷神社の氏子数は約二百名弱である。鈴木稲荷神社には常駐の神職がいないので、熊野宮の宮司が当社を兼務している。