由緒来歴

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図6-12
大沼田稲荷神社 大沼町(2009.11.26)


 大沼田稲荷神社は大沼町に鎮座し、江戸時代の大沼田新田の範囲を氏子区域とする神社である(図6-12)。その由緒については、境内に設置された案内板には次のように説かれている。
 大沼田新田は、武蔵国入間郡大岱村(現東村山市恩多町)の名主当麻弥左衛門の願いによって、享保九年(一七二四)に開発を許可された村請新田です。元文元年(一七三六)頃には、農家の数も三三戸になり、生活も安定してきたので、同年に多摩郡今寺村(現青梅市今寺)から名主弥左衛門が稲荷社を勧請し、当村泉蔵院内に社を建てて村内の鎮守としました。
 そして、宝暦三年(一七五三)と弘化五年(一八四八)には、山城国紀伊郡の稲荷本宮(現京都市伏見稲荷大社)より安鎮証紙を交付せられ、正一位の位を授けられました。
 明治元年(一八六八)には、村の中央である現在地に社殿を新築し遷座しました。明治六年(一八七三)には村社に列せられました。
 現在の社殿は、昭和四九年(一九七四)に改築し、昭和五四年(一九七九)四月に屋根銅版葺替工事が完成しました。また、昭和四八年(一九七三)九月には社務所が完成しました。
 氏子区域は、大沼町および美薗町(旧大沼田新田)です。(平成三年三月 小平市教育委員会・小平郷土研究会)

 祭神は倉稲魂命で、境内社に天王社が祀られている。大沼田稲荷神社は現在も旧大沼田新田の地域を護る鎮守の神様として崇敬されている。氏子数は約百六十戸である。神社役員は、旧大沼田新田地域の上・中・下・北組という旧来の組を基本にして選出している。大沼田稲荷神社には常駐の神職がいないので、熊野宮の宮司が当社を兼務している。