大沼田稲荷神社の祭りは歳旦祭、祈年祭、例祭、新嘗祭の年四回である。いずれも祭り自体は神社役員の参列のもと神事を行う簡単なものである。
　歳旦祭では新年の初詣の参拝者が列をなしており、神社役員たちは甘酒を用意して振る舞っている。新嘗祭では農家の氏子が野菜を奉納し、境内で野菜の即売会が開かれる。
　例祭は以前は九月十四・十五日で、十四日は宵宮だったが、敬老の日が九月十五日から九月第三月曜日に変更されたときからは土・日曜日にするようにしている。
　例祭では、子ども神輿が氏子区域を渡御するが、神輿自体は昭和五十年ごろに購入したものであるという。宵宮では境内で囃子の奉納があるほか、露店も出て賑わいを見せている。