由緒来歴

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図6-14
小平駅前稲荷神社 美園町(2009.5.17)


 小平駅前稲荷神社は、西武新宿線小平駅前、駅前町会集会所の隣りに鎮座している(図6-14)。もともとこのあたりは畑地と林野が広がっていたが、戦後になって住宅が建ちはじめた比較的新しい町である。この神社は、ここに新しく住むことになった人々が地域のシンボルとして祀り始めた神社である。もともと社殿自体は、地元の農家が近くの畑地に祀っていた稲荷社で、それを譲り受け、改めて魂を遷したものだという。社殿には次の由緒書が掛けられている。
 当神社は昭和四八年に伏見稲荷神社(京都鎮座)の関東総社の東伏見稲荷神社の御分祀を受けた神社です。
 御祭神は衣食住など、人間生活全てを守り給う大祖神で皇城の守護万民豊楽の大恩神と崇められ給う御神霊であります。

 祭神は宇迦之御大神である。小平駅前稲荷神社は町会でお守りしている神社で、駅前町会は美園町一丁目の一部と、二、三丁目の一部からなり、合わせて百八十四世帯(平成二十一年現在)である。なお、小平駅前稲荷神社には常駐の神職がいないので、熊野宮の宮司が当社を兼務している。