氏子総代は一番組から八番組、本町、坂北の各地区から一人ずつ選任され、一期二年である。八雲祭では黒い半纏を着る。責任役員四人は神明宮が依頼する。何かあったときに経済的支援ができるような人が望ましいとされる。神社の祭りである以上、氏子が中心であることには変わりはないが、神明宮に限らず、熊野宮や武蔵野神社といった他の神社の祭りでも、いまや氏子だけでは祭りを行うことは難しい。神輿の大型化に反比例して人手不足が進む現状では、かつての青年会のような若者の団体が欠かせない。各神社を支える団体(睦会)は、地元の神社の神輿を担ぐだけでなく相互に助け合う関係ができている。たとえば神明宮の祭りに熊野宮の睦会が応援にくれば、同様に熊野宮の祭りには神明宮の睦会が応援にいく、という具合である。このような関係を維持するために、会の要職にある者は、冠婚葬祭も含めて日頃のつきあいを欠かすことができない。「受ければ返す」、応援に来てもらえば応援に行くというやりとりは大変であるが、この関係が祭りを続けるうえでは重要なのである。なお、睦会の三役は祭り実行委員会にも入ることになっている。