上水本町の人たちの話によれば、ここにはかつてしっかりと組織された膳椀講があったという。しかし、数年前に解散し、講椀は各々に分けてしまった。そうしたところ、講がなくなったことでみんなと顔を合わせる機会が減ってきた。そこでかつて人が集まったときにはうどんを食べていたので、うどん会を作って年に一回集まるようにした。この会をうどん講と呼ぶ人もいて、いわば新しくできた講といえる。うどん会では、朝、上水本町集会所にみんなが集まり、三、四時間ほどかけてうどんを一から作る。昼すぎに、みんなで食べて親睦を図っている(図7-7)。
図7-7
うどん講にてうどんを打つ 上水本町(2010.1.28)