市民菜園

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 宅地の東隣、道路(r)の向こう半分ほどは市民菜園となっている(図10-4)。農作業の人手が足りなくなってきていたときに、偶然、市から市民菜園として活用したいという依頼があり、それに応じて提供した場所である。はじめはAの範囲が市民菜園となったが、後に梅畑であったBも追加されている。市民菜園は二年単位で貸し出され、申込者が多い時は抽選となる。利用者は、割り当てられた三畳ほどの限られた広さに手をかけるため、いい野菜ができるという。とはいえ、なかにはしばらくの間、手が入っていないようにみえる区画もあり、区画のひとつひとつが利用者の姿勢を物語っている。農家の場合、地下水を汲み上げたりすることで、栽培に使う水をそれぞれに確保しているが、市民菜園では水道水が使われている。

図10-4
市民菜園のなかほどに設置された休憩スペース。利用者の交流の場でもある 仲町(2010.5)