地域の寺院や神社をみるにあたって

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近世の村々には、寺院や神社が存在し、それらがさまざまな役割や機能を持っていたことが知られる。また、それらの寺院や神社が現在まで地域で定着してきたことを重視すれば、地域の歴史を理解するうえで、その存在が無視できないことも、自ずと想起されよう。
 一般に多くの寺院や神社は、近世前半までに整備されたものが多く、小平市域に限ると近世の開発にともない寺院や神社が整備されている。何ゆえに、近世において寺院や神社が整備されていくのか、この点を本節では述べていくが、まずは基本的な当時の寺院や神社の役割や機能、そこに住居する僧侶や神主などの立場などについて紹介しながら、当時の地域と寺院や神社のかかわりをみる視点を示してみたい。