開国期の関東代官

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天保一二年(一八四一)に馬喰町御用屋敷詰代官(一系統)の中村知剛が代官を転出し、支配地域が江戸廻り代官に引き継がれて以降、小平市域の代官支配は、一時的な預りを除き韮山代官江川氏と、江戸廻り代官の支配地域に二分されることになる。江川支配地域は、江川氏の個性により、開国期の幕府・関東地域の諸問題を解決する為の実験場(熊本藩(くまもとはん)預所・農兵・幕領兵賦(へいふ))としての役割を負わされる一方、江戸廻り代官支配地域は、頻繁な管轄替えと一時預りが行われるようになる。