文政元年一二月、鷹場預り案内格の當麻弥左衛門は、鷹方役所あてに、担当している新座郡石神村(にいざぐんいしがみむら)(現埼玉県新座市)の農民仁兵衛が自分の屋敷地に水車を作ることを出願したので、見分したところ鳥の居つきに影響はないとされ、再度の見分と建設許可を願っている。
嘉永二年(一八四九)正月には、鷹場内の水車の持ち主一三人が、鷹場預り案内の當麻翁助に対して、鳥の障りになる場合はいつでも取り払うなど、水車経営上の注意を了解している。小平市域では大沼田新田の弥左衛門が鑑札四枚、伝兵衛が鑑札一枚を与えられ、経営を許可されている。
図1-79 水車札
「諸鑑札雛形」(史料集22、p463)